技術情報
バリウム入りの混練材料
今回は弊社で取組んでおります、混練り材料の紹介をさせていただきます。
弊社では医療機器開発向けに試作の時点で量産と同じ材料を使用しやすい様に一部の材料について在庫を今年度(2月)より始めさせていただきました。
現在、特にカテーテル分野で要望の多いナイロン系エラストマー(pebaxの各種)とウレタン系エラストマー(ミラクトランなど)については早速ラインナップさせていただいております。
上記の材料は主にカテーテルでの使用を目的としているので、造影効果を持たせる為に硫酸バリウムを混ぜ、ペレット状態にしています。
通常この混練りは材料1袋(通常20~25kg)にバリウムを40%入れ材料を作りますので、約40kg前後の混練り材料が出来上がります。
試作段階ではそれほど材料は使用しないので、試作毎に1袋の材料対応が必要となると開発にかかるコストの中で材料費のウェイトが大きなものになるとこれまでの経験上考えます。
それを少しでも軽減できる様にと取組みしたのが、混練り材料の在庫というわけです。
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材料だけでの供給は材料商社では無いので難しい所がありますが、試作で量産と同じ材料を使用し成形性などの検証を行いたい場合、弊社で別途取組んでいますカセット型と併用する事で試作にかけるコストを低減できるのではないかと考えます。
また、弊社ではバリウム以外でも造影効果を持たせる為の混練りの対応をしており、これまでに酸化ビスマス、タングステンの混練材料の対応がございます。
これらの材料にご興味ありましたら下の「お問い合わせフォーム」までお願い致します。
※pebax®はアルケマ社の登録商標です。
※ミラクトラン®は日本ミラクトラン社の登録商標です。
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